乾燥炉(水切乾燥炉・焼付乾燥炉)についてDesiccation Line
塗装ラインにおいて、前処理、洗浄の後にワークに付着した水分を乾燥させる水切乾燥炉、塗装後の焼付乾燥炉の設置が必要となります。
当社には乾燥炉に関して多数の施工実績があり、ノウハウ・技術が蓄積されています。
当社では、安全性・機能性・操作性を追求するとともに、ユーザーサイドのご要望に最大限対応した乾燥炉の設計製作を行ってまいります。
ピーベスの乾燥炉
当社製乾燥炉のメリット
乾燥炉は塗膜品質の良否に大きく関わり、また製造コストにも多大な影響を与えます。乾燥工程の効率化は、生産ライン全体の効率化につながります。ピーベスの乾燥炉は被塗物(ワーク)の形状や大きさ・材質、塗料タイプなどによって要求の異なる作業条件に決め細やかに対応できます。また、乾燥炉のみの製作にとどまらず、塗装ライン全体を見据えたご提案をいたします。
乾燥炉の形状
乾燥炉はトンネル型と金庫型があります。生産量やワークの大きさ、塗装ラインの環境などに応じて選択することができます。炉の形状は作業動線に関わり、改善によっては作業効率や生産力のアップにつながります。
山型炉
- 山型炉は、連続生産ラインで多く使用されており、乾燥炉の出入り口に山型の傾斜部を設けている。炉内の熱風が出入り口から漏れるのを最小限に抑えられる。
平型炉
- 平型炉は、連続生産ラインにおいて、出口と入口と乾燥炉本体が同一レベルでトンネル状に作られる。開口部からの熱風のロスを防ぐためエアカーテンを設ける場合がある。 また、タクト運転方式の塗装ラインではさらに熱効率のよい自動扉方式も使用される。
バッチ炉
- バッチ炉は、ワークを台車などに載せて炉内にワークを搬入し、乾燥後に取り出す方式の乾燥炉。炉の入口に扉を設けて、手動または自動で開閉する。扉は出入口共通の1ヶ所、入口と出口が別の2ヶ所の場合がある。この乾燥炉は、比較的に低生産量のラインに使用される。
乾燥炉の加熱方式
乾燥炉の形式や熱源、ワークの形状などによってよりエネルギー効率のよい熱源をご提案いたします。
熱風循環方式
- LPガス、灯油、重油などの燃料をバーナーで燃焼させ空気を加温し、熱風循環ファンにより乾燥炉内に熱風を供給し、乾燥炉を通過するワークを加温する。燃焼ガスを直接循環させる直火方式と、熱交換器で燃焼ガスとエアを熱交換する間接方式がある。炉内全体に広く熱が行き渡るので乾燥ムラが少なく、様々なワーク形状に対応できる。
赤外線方式
- 赤外線により放射加熱する方式。循環ファンが必要ないためワークに塵の付着が少なく、短時間で昇温できるのが利点である。放射されている部分のみ加熱されるため高効率・省エネルギーである。
炉の種類 | 方式 | 特徴 | 装置費用 | ランニングコスト |
熱風循環炉 | 対流式 | 複雑な形状にも対応 | 大 | 中 |
赤外線炉 | 輻射式 | 表面と内側との差が大きい | 小 | 大 |
乾燥炉の熱源
炉の形状や大きさによって採用する熱源は様々です。必要な熱量は確保しつつ、燃費などの経済性も考慮した熱源のご提案をいたします。
- LPガス(液化石油ガス)・LNガス(液化天然ガス)
- 灯油・石油
- 電気 など
アフターフォロー・メンテナンス
乾燥炉設置後のアフターフォローも万全を期しております。
また、各種メンテナンスも承ります。
塗装の仕上がりは、乾燥の良否によって大きく変わってきます。
当社には乾燥炉に関して多数の施工実績があり、ノウハウ・技術が蓄積されています。
ワーク寸法、乾燥時間、熱源など、お客様のニーズにあった乾燥炉の設計製作を行ってまいります。
工業用の乾燥炉に関することは(株)ピーベスまでご用命下さい。